大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻生体情報科学講座 心血管代謝学研究室

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研究室紹介

研究内容

リポ蛋白代謝の基礎的、臨床的検討

動脈硬化を強く促進するレムナントリポ蛋白は小腸由来のカイロミクロンレムナントと肝臓由来のVLDLレムナントに大別されます。レムナントは動脈硬化惹起性が強いため動脈硬化予防、治療の標的となっています。当研究室では、レムナントの動脈硬化惹起性メカニズムに関する基礎的な実験と臨床共同研究をしています。また、様々な脂質異常症の病態解析も積極的に行っています。

動脈硬化の血管生物学(Vascular biology)

動脈硬化巣ではリンパ球、マクロファージ、血管平滑筋細胞などがそれぞれ重要な役割を担っています。当研究室では培養細胞系を用いて動脈硬化発症機序や動脈硬化防御機構の解明および、生体内分子や薬剤による動脈硬化防御法の開発をめざして研究を進めています。

肥満・メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)による動脈硬化発症機構

近年メタボリックシンドロームを発症基盤とする動脈硬化性疾患が問題となっています。メタボリックシンドロームや肥満症では、蓄積した内臓脂肪組織から分泌される液性因子であるアディポサイトカインの異常を生じます。アディポサイトカインには動脈硬化を促進する多くの炎症性分子と、動脈硬化を防御する作用を持ったアディポネクチンという分子があります。当教室ではアディポネクチンを中心に、動脈硬化発症機序の解明と、臨床検査としての応用を研究しています。